先日、美術館でアートのワークショップを開催させていただきました。
前日お伺いした際にちょうど開催していた収蔵品展を観賞させていただき、
カバーされているジャンルの幅広さ、そして作品のクオリティの高さに感激。
大好きなブランクーシ、そしてロダンの彫刻も美しい。。。
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そしてワークショップ当日は午前と午後の2回開催
午前はなんと5歳の男の子から70歳代の方まで、老若男女が入り混じり、活気のある
場になりました。
男の子は恥ずかしがって?あんまりお話はしてくれなかったけれど、とてものびのびした
作品を作ってくれました。電車とロケット、かっこよかった!
小さい手の中にクレヨンを5本まとめて握って机いっぱいに描いてみたり、
台紙を3枚つなげてしまうそのエネルギーがみんなを元気にしてくれたよ、ありがとう!
そして、仲良し絵画グループで来てくださった皆さま
お一人お一人、豊かな感性でご自身の世界を描き出してくださいました。
その中のお一人、作品にタイトルをつける、という時になって、
「・・・なんて付けようかしら・・・・・・”お花”かしらね、」とおっしゃっていましたが
その後、皆さんで作品の展覧会をした際についていたタイトルは「家族」
「私が一番大きいのよ」とほほ笑んでいらっしゃいました。
ご家族の中でひときわ大きく咲くお花でいらっしゃるご自身、素敵です!
あるいはまた別のテーブルで「スタート」というタイトルを付けた方、普段アートは
ほとんどなさらないとのことでしたが、「今日が”始まり”っていう気がしたんです」って。
それをお伺いして、なんだか私が嬉しくなってしまいました。
お一人お一人の作品とそこから語られるストーリー、描かれ、造られる世界が本当に素敵、
ひとつとして同じものは無いし、一つ一つの個性が輝いていました。
終わった後、皆さんの表情がさらに明るく輝いて見えたのは気のせいでしょうか・・・
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午後は始まってみれば女性のみ、やさしい雰囲気の漂うワークになりました。
どちらかというとアートに親しんでいる方が多かった中で、普段ほとんど
絵を描くことが無いわーという方もご参加くださいました。本当に嬉しいことです。
ワークの最後に今日の感想をシェアしていただいたその方、「自分の作品はこのタイトル
通り、自分にとって心地よい色や形を探してこうなった、という感じだったけれど、みな
さんが感想を言ってくれるのが本当に嬉しい。そんな見方があるんだって発見もあった。」と
笑顔で語られ、ご自身の作品を写真に収めていらっしゃいました。
ご自身では「色を中心に作った」とおっしゃっていましたが、色の美しさと、人の顔にも
見えるような?ユニークさがとても印象的な作品でした。。。
他にも数々の素敵な作品が誕生しました。
(ご紹介した作品以外でも、個性豊かな作品ばかり!)
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こんな風にあっという間に時間が過ぎてしまうようなワークショップでしたが、
美術館としても初めてのアートセラピーの手法を用いたワークショップという
試みにともにチャレンジしてくださった職員の皆さま、こちらをご紹介してくだ
さり、この企画が始まった当初から当日までもずうっとフォローし続けてくだ
さった先輩、そして小さい赤ちゃんがいるにも関わらず当日サポートに駆けつ
けてくれた仲間に心からの感謝。。。
日常生活でのちょっとした落書きのような気楽さ、気軽さの中にもその人ならでは、
の表現=アートがある。
上手とか下手では無くて、自分自身の表現としてのアートのユニークさ、素敵さに
気づいたり、かろやかに楽しむ場をこれからも作ってゆきたいな、と思うのです。
☆ Life with Art ☆