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~Our Wonderful life with Art and Art Therapy~   なにげない日々の生活にもっとアートを! ここでは自分自身をさらに輝かせるアートセラピー、オススメのアート、本、旅行、そしてちょっとしたイイネ!などをご紹介します☆
プロフィール

Life with Art

Author:Life with Art
Life with Art
日々の生活の中に、アートがある
そんな人生って素敵
2011年からアートセラピーをベースとしたアートワークショップを始め、約7年。

内閣府所管 一般財団法人 
生涯学習開発財団認定 
マスターアートワークセラピスト
として高齢者介護施設で
クラスを担当しています。

日々の生活の中でアートを通して自分らしさを輝かせること、自分と自分、自分と大切な誰かをつなぐ場を作りだす事が私のライフワーク。

アート×コミュニケーション、体験してみませんか☆

Master Artwork Therapist
Shikibu Nozawa
(lifewart(at)gmail.com)
お問い合わせの際は (at) を@ に変えて送信ください

※当ブログの画像・本文の無断転用、転載は固くお断りいたします。

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皆さま、『ドリームチーム』ってご存知でしょうか。

私が一番初めに耳(目)にしたのはバルセロナ五輪(!)バスケットボール男子アメリカ合衆国代表
がこう呼ばれていた頃だったと思います。
当時TVで観戦しましたが、バスケに何の知識や興味も無かった私が一気にNBAファンになってしまったものです。
メンバー一人ひとりはアクが強くてとんがっているのに、一たび試合が始まるとテレパシーで通じ
合っているのでは?!と思う位素晴らしい連携プレーの数々で観客を魅了し楽しませてくれるチームでした。

・・・そんな事を思い出したのは、毎月1回、高齢者介護施設で開催しているアートセラピー教室の
9月サポーターが決まった時のことです。

この9月は私が半年間、先生のマンツーマン指導を受け、これ以降、シニアの現場における
ファシリテーターとして本格的に立つためのアセスメントを兼ねた大事なクラス。

本来クラスは半年毎にメンバー固定で行っているのですが、この数か月は諸々の理由で各回毎に
2,3名のメンバーが入れ替わっていました。

そうするとメンバー入れ替わりだけではありませんが、なかなかチームとしてまとまらず、
プログラムの産みの苦しみに加えチーム作りに悩み抜いた時期もありました。
メンバー皆との話し合い、先生からの呼び出し>< などを経て、暗がりからようやく光が見えた、
と感じた8月。

この勢いを持って、臨みたい!という私に対して、クラスをサポートしてくれる心強い5名が9月の
ワークに向けて集まってくれました。
こども・母子クラス、シニアクラス、障がい者施設等それぞれが現場で活躍していて、素敵な場を
作りだしている大ベテランさん達。まさにアートセラピストのドリームチーム。
当時テレビを観戦しながら感じたあのドキドキワクワクが甦ってくるような気持ちで私は現場に
向かったものです。

------

9月のテーマは「お月見」
皆さま中秋の名月はご覧になられましたでしょうか? 雲の無い闇夜に輝くまん丸のお月さまが
それはそれは美しい晩でしたね。

まん丸のお月さまを見た時、皆さまはどんなお気持ちになられるかしら・・・

そんな想いで月に見立てた丸提灯やすすき、お供えの果物や野菜、お月さまの写真等をテーブル
上にデコレーション。テーマに沿ったしつらえも大事です。

!IMG01498-20130921-1345.jpg

一たびクラスが始まると、ドリームチームはやってくれます。
作戦会議あり、ノールックパスあり、One on Oneあり・・・
満月のイメージを膨らませていただくために歌を歌ったり、さらに「満月体操」と称して手や体を
円を描くように動かして頂く中で、こちらで歓声が上がるとあちら側では笑い声が起きる、途中
参加の方がいらしても誰かがすばやくフォロー、(さらにこの回は1回でも先生の介入があるとテ
ストは不合格、ということもあって)水面下で先生の介入カットもあったのかも?!などなど、
それぞれが持ち味を駆使してサポートしてくれている!!そのことをひしひしと感じます。

そんな私たちの奮闘がありながら・・・ご参加の皆さまには体と気持ちをほぐして頂いた後、闇夜を
模した墨塗りの色紙にまずお月さまを浮かべ、しばしお月見気分を味わっていただきます・・・

その後、お楽しみのトッピングで作品を彩ってゆきます。 

そうしてできあがった作品たちがこちらです!(一部をご紹介いたします)

いつも朗らかなS様、まさかの3D作品が出来上がりました。
ユニークさ、創造性は年齢と全く関係ありません。いつもそのことを実感します。
兎さんをはさんで月と地球のようにも見えますね?!
!坂下様


ぐっと渋い作品をお作りになられたK様
月の位置にこだわりを持たれていて真ん中ではない、右でもない、「ここ!」とお決めに
なられました。
最初は月だけで良い、とおっしゃっていましたが、仕上がりを拝見するとそこには月を見上げる
兎さんが一匹。
!加藤様


小さな体いっぱいを使い、大きな身振りで満月体操を楽しんでくださったO様、101歳です!
その体操のように大きくて明るいお月様をお選びくださいました。
最後にはご自身の名札も作品にお付けになられました。「私が作りました!」という元気な
エネルギーを感じます。
(名札のお名前は伏せさせていただきました)
兎さんが2匹、すすきやお供えの月見団子と一緒に雲の向こうの大きな月を見上げています。
!大橋様


普段はかすかなうなづきや目の動きなどから「これがお好きかな・・・」とセラピストが
お伺いしながら制作をお手伝いさせていただくことも多いN様。 
今回兎さんを気に入ってくださったようで最後の最後まで兎さんの位置を手で触って確かめて
いらっしゃいました。
黒兎と白兎、N様ならではの、物語がそこにおありになったのではないかな・・・と感じます。
!村高様

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ドリームチーム、楽しくてワクワクさせてくれる一方で、その名前のように現実味が無い、自分とは
違う世界のもの、のような気もしていたけれど、ミラクルなチームワークをこんな身近に感じる事が
できるなんて!
(バスケではなくアートセラピーですが 

それぞれのメンバーがアートセラピストとして経験を積んでいることはもちろんですが、このクラス
を、セラピスト、ご参加下さった皆さまみーーんなで楽しくしたい、という気持ちでつながっていた
からこそ、動きや笑いが生まれ、ユニークな作品が生まれ、居るだけであたたかさを感じる場に
なっていったのだなあ・・・ということが振り返ってみて良く判ります。

ここに至るまで、山あり谷ありで途中とても落ち込んだりしたこともあったけれど、そんな道を一緒に
越え、いざという時には心底頼りになる、”仲間”って本当にいいものです

あ、おかげさまでアセスメントには無事合格しました!本当に仲間に感謝

☆ Life with Art ☆






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行ってきました。

アンリ・ルソーから始まる素朴派とアウトサイダーズの世界@世田谷美術館

photo (1)


"アウトサイダーズ"とは、特に美術の専門教育を受けず、ただ描きたいという強い衝動によって

創作を行った方、及びその作品を指します。

(今回の展覧会では”素朴派”も同列に扱われていますが、どちらかというと素朴派は一般的な
 
 社会生活は送っているが美術の専門教育は受けていない、という方を指しているようです。)

もともと私はアウトサイダーズの作品から発せられる強烈なエネルギーに惹かれていてとても

興味を持っているので今回の展覧会もとても楽しみにしていました。







が、実際に足を運んでみて、観終わった今、なんともやるせない気持ちに襲われています。

展覧会は明るいタッチでルソー、そして素朴派へと展示がつながってゆきます。

この時点では、「なんだかほのぼのとした展覧会だなあ~」位の感想でした。

(本当に素朴そのもので、内心、私でも描ける・・・と何回思ったことか。。笑)

しかし、とあるコーナーで空気がガラリと変わります。

1室、四方をぐるりと取り囲む、比較的小さな、そして色調の暗い作品群。

部屋も作品保護のため照明を暗くしているので部屋の入り口から

「これまでの作品とは何か違う」という雰囲気が漂っています。

作家は久住 強さん。 九州でカメラ店を営んでいた方だそうです。

ある時シベリア抑留を描いたどなたかの作品の展覧会に足を運び、それまで

封印していたご自身のシベリア抑留時における苛烈極まりない体験を、

”自分が描かねば!!”という衝動に駆られたとのこと。

その作品が30点?ほど展示されていました。

冬はマイナス30度!!ブヨや毒虫がウヨウヨする深い森の中で鉄道建設という

名目で朝から晩まで終りの見えない重労働を強いられる日本兵たち。

久住さんが生きて日本に帰られたということが奇跡のように感じるほど

辛く苦しい体験だったことが作品を通してありありと感じます。

過酷な環境に耐えられず亡くなってゆく仲間への哀惜、食物への執着、望郷と絶望、

残酷さや卑屈さ、崩壊してゆく精神・・・これらは全て現実だったと思うと自分なら

とても生きてゆけないと断言できるほどです。

特に「青年将校」という作品の前では絶句というほか言葉がありませんでした。

作家紹介のボードに久住さんの言葉として「仲間のことを描かずにはいられなくなった」

とあり、体を壊してまで絵を描き続けた、久住さんの想いはいかばかりのものだったか・・・

一連の作品を描くことで久住さん、そして作品に描かれたお仲間の方たちの魂が浄化されて

いますように・・・と願わずにはいられません。

タイトルにも書いたように、この展覧会、ほのぼのとしたタイトルとは裏腹に、万人に

お薦めできる内容とは言い難いものです。

久住さんの作品は決して激しくはありません、むしろ静けさを感じます。

でも、描かずにはいられない衝動、久住さん(そしてもしかしたら無念の思いで異郷の地で

果てたお仲間の方たち)の魂からほとばしるその想いの強さをぜひ、皆さんご自身の目に、

心に、焼き付けていただきたい・・・

(ただし、何度も申し上げますが万人向きではありません。ご自身の意思で観よう、と

 思える方ならばぜひ。)

言葉にすると陳腐な感じがしてしまいますが、戦争とは、平和とは、人間とは、そして

私たちの未来とは・・・

そんなことまで考えてしまう、展覧会でした。 


~11月10日(日)まで開催中です@世田谷美術館 

チラシはこちら!(裏に久住さんの作品が載っています >お化け茸)


☆ Life with Art ☆











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