~Our Wonderful life with Art and Art Therapy~   なにげない日々の生活にもっとアートを! ここでは自分自身をさらに輝かせるアートセラピー、オススメのアート、本、旅行、そしてちょっとしたイイネ!などをご紹介します☆
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Life with Art

Author:Life with Art
Life with Art
日々の生活の中に、アートがある
そんな人生って素敵
2011年からアートセラピーをベースとしたアートワークショップを始め、約5年。

内閣府所管 一般財団法人 
生涯学習開発財団認定 
マスターアートワークセラピスト
として高齢者介護施設で
クラスを担当しています。

日々の生活の中でアートを通して自分らしさを輝かせること、自分と自分、自分と大切な誰かをつなぐ場を作りだす事が私のライフワーク。

アート×コミュニケーション、体験してみませんか☆

Master Artwork Therapist
Shikibu Nozawa
(lifewart(at)gmail.com)
お問い合わせの際は (at) を@ に変えて送信ください

※当ブログの画像・本文の無断転用、転載は固くお断りいたします。

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!IMG_5515.jpg

少し前になりますが、安彦先生が1995年から続けておられる平川病院の造形教室に
見学に行きました。
(安彦先生ご自身では半世紀近く、精神病棟における造形教室を開催されています)

八王子の小高い丘の中腹にあるこちらの病院、真夏の日差しも大きな木々の深い緑に
和らぐよう。

アトリエは広い病院の敷地内の一角にありました。

ちょうどこの日は年に4回ほど行っているという、ごはんを皆で作る会。
この時は皆でカレーを作って食べるという、なんともアットホームな時間。
なのにバスに乗り遅れてしまい、カレーが出来上がってしまって
からお邪魔した私をあたたかく迎え入れてくださいました。

皆さまにご挨拶すると近くにいた一人の方が作品を見せてくださるとのこと。

ハガキ大の分厚いファイルに収められたご自身の作品(写真)を一つ一つ
丁寧に解説してくださいます。

描かれるモチーフは人物像をはじめ様々な形、シンボルに溢れていますが
一つ一つに意味があるそうです。

「これは風、火、木、水、土それぞれを表しているんです。」

「これは怒り」

「家にはいろいろな本があってそれを参考にしている。
 ゲームやアニメの影響を受けているものもあります。」

「以前は怒りをテーマにした絵が多かったけれど今は少なくなってきた。
 描きたいものが変わってきている。
 (最近のものになるにつれて優しい感じの絵が多いように見えるとお伝え
  したところ)
 ここ(造形教室)に来るようになって周りに女性が多くなってきたからかも
 しれないですね・・・」

「でも、以前の絵のほうが良いという人がいる、結構そういう声が多い」

鉛筆一本でものすごく緻密な絵を描かれています。

原寸大の絵も見せていただいたところ、A1あるいはA2?位、想像以上に大きい
サイズで描かれていてビックリ。

実はこの間、他の皆さまはカレーを食べていて、スタッフの方が

「○○さん、カレー食べませんか?」

と声をかけてくださったのですが、

「今は絵の話をしたいから」

と断られるくらい、絵について夢中になってお話してくださいました。

***

この方も教室に通われている皆さまも、世間話などの様子からは
精神的な病に罹っている、とは思えないような方がほとんどです。

しかし、拝見させていただいた作品からは心の葛藤が垣間見えるよう。

こうして作品として表現することがその方の救い、癒し、生きるエネルギー、
あるいは言葉にならない想いの発露・・・になっているのでしょう。

今回の教室訪問をつないでくれたRちゃん、今こちらで安彦先生のサポートを
している彼女いわく、
「造形教室の目的は絵を描くことだけじゃなく、食事を作って食べることや、
 仲間との関係や、ともに生きる場所・・・」
とのこと。
皆様にとって、ともに生きる場所があるという事がどれほど心強いことか。
こんなふうに、いつでもそこにある”場”、自分の居場所があることが、どれだけ
皆さまの癒し、心の支えにになっていることか・・・。
もしかしたらご家族と同じ、あるいはそれ以上かもしれない、この場の存在の
大きさを感じます。

カレーを食べた後は制作の時間。
といっても過ごし方は皆さまそれぞれ。
黙々と切り抜きをノートに貼る方、世間話をする方、手紙を書く方、先生にアドバ
イスを求められる方・・・・・そんな自由な時間の後は講評会。

この部分素敵ね、いつもとイメージ違うね、新しい○○さんに出会ったみたい、
ここはこうしたら良いんじゃない?等、
皆さま優しくも真剣にお互いの作品について伝え合っていました。

滞在時間は短かったものの、改めて感じたのはこの場の支柱となっている
安彦先生の存在感です。
先生はお一人お一人に優しく言葉をかけつつ、ちょっとしたチャレンジを
促されます。
「この構図良いねえ。 次は○○してみたら?」
「ここの□□はどうなの?(作者に聞く) ああそう、もう少し描きこんでみようか」
「△△さん、こないだ作った版画の版あるでしょ。あれ刷ろう。ちょっと持ってきて。
 何色がいい?」 等々・・・。

!IMG_5511.jpg

先生が皆さまの事を懐深く包み込んでいる、という絶対的な安心感があるからこそ、
この場の穏やかさがあり、チャレンジにも立ち向かえる気持ちになれ、お一人お一人が
のびのびと制作できているんだなあとその心地よさに私も浸っていました。

英国や北米では精神病棟だけでなく、ターミナルケアや入院中の子どものためのアート
セラピーとして病院にアートセラピストが常駐したりクラスがあると聞きます。
(病院だけでなく地域のコミュニティセンターや学校でもアートセラピストが
 活躍しているそうです)

精神の病はもちろんのこと、体や心の回復のため、一般的な治療に加えて
アート・イメージを使った癒しを用いることで、自分自身から生み出される
自己治癒力、自己再生力を更に促してゆけるのではないか・・・という可能性を
感じます。

!IMG_5516.jpg

!IMG_5517.jpg

今は高齢者介護施設でシニアを対象としたクラスを担当させていただいていますが、
将来的にはシニアに限らず医療施設や地域の施設等でアートセラピーのクラスを
持ちたいな・・・
とあたたかくも熱い気持ちを持ちつつ帰路についた夏の一日でした。


☆ Life with Art ☆
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