~Our Wonderful life with Art and Art Therapy~   なにげない日々の生活にもっとアートを! ここでは自分自身をさらに輝かせるアートセラピー、オススメのアート、本、旅行、そしてちょっとしたイイネ!などをご紹介します☆
プロフィール

Life with Art

Author:Life with Art
Life with Art
日々の生活の中に、アートがある
そんな人生って素敵
2011年からアートセラピーをベースとしたアートワークショップを始め、約5年。

内閣府所管 一般財団法人 
生涯学習開発財団認定 
マスターアートワークセラピスト
として高齢者介護施設で
クラスを担当しています。

日々の生活の中でアートを通して自分らしさを輝かせること、自分と自分、自分と大切な誰かをつなぐ場を作りだす事が私のライフワーク。

アート×コミュニケーション、体験してみませんか☆

Master Artwork Therapist
Shikibu Nozawa
(lifewart(at)gmail.com)
お問い合わせの際は (at) を@ に変えて送信ください

※当ブログの画像・本文の無断転用、転載は固くお断りいたします。

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高齢者介護施設でのアートセラピーの現場では、「えっ、あの方がそんなことを?!」
と普段接している職員さんが驚かれるような、そんな場面に遭遇する事があります。

そしてそれはアートの為せる力だなあ、と思わずにいられません。

以前、上記のテーマで描きました。(http://lifewart.blog.fc2.com/blog-entry-89.html

シニア向けのアートセラピーについて、実際の現場で体感していることを引き続き

お伝えしてまいります。

今回は

>・アートの画材、素材等から日常生活と異なる刺激を受けること

について。

----------------------------------------

皆さま、『風薫る』 という言葉をご存知でしょうか

初夏の若葉の中を、さわやかに風が吹き渡ってくる、そんな意味があるそうです。

桜が終わり、初夏にかけての爽やかな風がアートワークを通して皆さまの体と心に
吹き渡りますように。
そんな想いを込めてプログラムを作りました。使う画材は「筆」。

実は施設の中でも最も介護度が高い方々がご参加下さるこのクラス。
筆の使用は難しいか・・・と今まであきらめていました。

しかし筆自体は皆さまになじみのある画材ですし、風をイメージしてのびのび
描いていただきたい!という気持ちが湧いてきて一回やってみよう!とチャレンジ。

ウォーミングアップでは歌の代わりに”吹き流し”状のスズランテープをつけた
スティックを皆様にお渡しして「風体操」 手、腕、そして全身でゆらゆら、
そよそよ、さわさわ、時にはゴオオーーッと嵐のような”風”を表現。

その流れで今度は机に貼った紙の上に、筆に慣れていただくためと真っ白い紙に
塗ることへの緊張緩和を込めて、”風リレー” 筆に絵の具を含ませ、自分の前
からお隣の方へすうっと一筋、一筆書きの風を描きます。そうして机全体が一筋
の風でつながりました。

20140426_06.jpg

そこからはどんどん色が線が、伸びて広がって、つながってゆきます。

20140426_04.jpg


今回初めてご参加くださったK様。
クラスが始まる前から、そして始まってもご自身のぬりえ帳に向かい一心に色を
塗られています。

ところが、筆が渡されるとすっと色鉛筆を置き、おもむろに筆を握り締め、
青い色をすうっと塗りはじめます。風リレーがご自身の番に回ってくるのが
待ちきれないというように、K様の前の紙が青でいっぱいになってゆくほど。
いくつかの色をお勧めしましたが、K様は青がお好きなようでずうっと青一色。
ところが最後、お好きな場所を切り取り作品に仕上げる段階で赤を選ばれ、
○-○、そうまるでメガネのように最後の仕上げを描かれました。

職員さん曰く、「Kさんはずっと塗り絵を手放さないのでもしかしたら参加され
ないかも・・・と思ってましたがとても積極的に色を塗られてましたね!」と
驚かれていました。K様の作品です。

20140426_KY様


このところ、続けてご参加くださっているT様。ご自身自ら手を動かすのは難しい
かな・・・と私たちは思っていたのですが、職員さんがT様の手を取り、
「はいっ、Tさん筆持って!」と元気よく筆をお渡しに。
大丈夫かしら~と心配げに見守るセラピストをよそに、T様は生まれたての子鹿の
ような手つきながらも自ら紙に色を載せてゆかれました。しかも2色も!
実はこの時、心配したセラピストが手を添えようとしたところ「じぶんでできます」
とおっしゃられたのだとか・・・

あとから職員さんに伺ったところ、「今日は全体的に皆さんが積極的に描かれて
いましたね~、そして普段めんどくさがって(?!)自分でやらない方も、自ら
筆を取って描かれていて、そういうのがよかったです」とおっしゃっていました。

私たちはT様は身体機能として手を動かしづらいのかな、、、と思っていたのですが、
そこは普段から接している職員さんのほうがよくご存知です。

自ら描かれた2色をメインに作品を仕上げ、セラピストの声がけにはにかむような
笑顔で応えてくださったT様でした。

20140426_TS様


いつも飄々としているS様、山水画のような繊細で美しい作品を描かれました。
「春の山」と「春の雲」を表現したとのこと。
春霞に見え隠れする山と雲?に新緑の瑞々しさ、そしてどっしりとした山の存在感
も感じます。 垂直に泳ぐ鯉のぼりがS様のおちゃめさ、ユーモアを現しているよう
でスパイスが効いているなあ~と思ったのは私だけでしょうか?!

20140426_SY様


このところ少し体調が不安定なH様。筆を持つのをためらわれていたそう。
セラピストが声をかけると「私左利きだったから・・・」とのこと。
今でもかもしれませんが、左利きの方は習字の時間、辛い思いをされた方
多いのではないでしょうか。
たまたまセラピストの娘さんも左利きだったそうで、「私の娘も左利きで、、
」とお話をしながら一緒に左手で描くと気持ちがほぐれたのかその後は
楽しそうにご自分で描かれていました。アートセラピーの時間が終わり、
おやつの時間になっても職員さんや近くの方に大きな声で話かけたりされる
ほど気持ちの高揚感を持ち続けてくださっていたようです。

20140426_HK様


作品に飾られているトッピングの鯉のぼりは今期からサポーターをしてくれている
セラピスト5名の力作です。モダンからクラシカルな柄まで様々。
そしてそれらを選び、画面上に構成するシニアの皆様(時にはセラピストのサポート
も得て)の個性に脱帽です。

20140426_081.jpg


----------------------------------------

冒頭にも書いたように「筆」自体はシニアの皆さまに馴染みがあるものです。
”今”はもしかしたら普段あまり使っていないかもしれないけれど、手に持った
瞬間に筆を使っていた時の思い出やその時感じていた気持ちが蘇ってくるのでは
ないでしょうか。(そう考えると私たちも同じような体験、していませんか?)

きっとその時、脳のなか、そして体の中をいつもの毎日と違う何かが駆け巡って
いそうです。私たちは普段様々な刺激に晒されすぎて、もしかしたら”感じている”
ことにすこうし鈍感になってしまっているかもしれません。
しかし、シニアの方々にとっては私たちが思う以上に感性、感覚を呼び起こす刺激に
なっているのではないか、そして皆様は私たちが想像している以上に素敵でユニーク
な感性をお持ちで、それを発揮させる機会を待っているのではないか・・・

そして、その方が持つ感性を発揮する場があり、発揮することで、その人”らしさ”
が輝き、周りの人もその輝きを感じて嬉しくなる・・・

そんな素敵な循環がもっともっと広まってゆくと良いな、って思うのです


☆ Life with Art ☆







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