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~Our Wonderful life with Art and Art Therapy~   なにげない日々の生活にもっとアートを! ここでは自分自身をさらに輝かせるアートセラピー、オススメのアート、本、旅行、そしてちょっとしたイイネ!などをご紹介します☆
プロフィール

Life with Art

Author:Life with Art
Life with Art
日々の生活の中に、アートがある
そんな人生って素敵
2011年からアートセラピーをベースとしたアートワークショップを始め、約7年。

内閣府所管 一般財団法人 
生涯学習開発財団認定 
マスターアートワークセラピスト
として高齢者介護施設で
クラスを担当しています。

日々の生活の中でアートを通して自分らしさを輝かせること、自分と自分、自分と大切な誰かをつなぐ場を作りだす事が私のライフワーク。

アート×コミュニケーション、体験してみませんか☆

Master Artwork Therapist
Shikibu Nozawa
(lifewart(at)gmail.com)
お問い合わせの際は (at) を@ に変えて送信ください

※当ブログの画像・本文の無断転用、転載は固くお断りいたします。

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~6/9まで開催していた「イメージの力」展@国立新美術館に行ってきました。

入ってすぐの大きな木像、そして壁面いっぱいに展示された世界各国の仮面の
存在感に圧倒されます。

これは別に記事を書いていますが、改めて”人間”という存在の不思議さを感じ
た展覧会でした。

もちろん人間以外の生き物ももしかしたら夢を見たり、何らかのイメージを思い
描いているかもしれません。

でも

頭の中にあるイメージが、形になって頭の外から出る、これってすごいことでは
ないでしょうか。
------------------------------------------------------------------
少し遡って、毎月開催の高齢者介護施設におけるアートセラピー。

クラスの後、参加の仲間の一人がこんなことを言ってくれました。

「アートセラピーって、アートを作るだけじゃない。その時間まるごとが癒し、
 セラピーなんだ、ということがよく判った」

そうなのです

今回のプログラム作りのきっかけは ♫ふ~る~さとの岸をは~なれて♫ 
「椰子の実」の歌の一節。
クラスの人気者、A様がワークの最中によく口づさんでいる歌です。

ふるさとを離れ様々な経験を経てこられた皆さまが、父や母、夫でも妻でも
無く少年少女として暮らしていた、その時の気持ちを思い起こしていただけ
たら・・・
そして願わくばその無邪気なこども時代に感じたあたたかい気持ち、家族
の愛に包まれていた幸せ感等など・・・を今、何か形で残す事ができないか・・・
あれこれ試行錯誤しながら、最終的にはふるさとへの想いを自分(あるいは
自分以外のどなたか)に宛てた「絵手紙」にする、というプログラムとして形
になりました。

20140524_04.jpg

ウォーミングアップとして先の「椰子の実」そして「故郷(ふるさと)」の2曲を
歌います。
歌うとわかりますがどちらも本当に美しいメロディ。
歌っているとき、そして歌い終えても部屋全体がやさしい空気に包まれている
ような感じを覚えた程です。

そして、奇跡?!が。

お部屋にいらしても目を閉じてお休みされているH様、なんと「故郷」の歌を
しっかり声に出して歌われました。(しかも歌詞カード無しで!実は2回目です)

目は瞑られたままでしたので聴覚のみで「故郷」の歌を感じ取り、ご自身でも
歌を合わせて下さいます。
思わず歌いたくなるほど、H様の体に、心に刻まれた歌なのかもしれません・・・

歌を終え、昭和初期のこどもの写真などご覧いただきながら皆様のふるさとの
話をお伺いすると、お一人お一人の宝物のようなイメージが皆様の頭の中に
浮かんでいるようです。

実は「子ども時代が幸せとは限らない方もいるのではないか・・・と心配する
仲間の声もありました。
しかし、歌や写真の効果でしょうか。皆さまが話してくださったふるさとのイメージ
はどれもとてもあたたかく、幸せで、子どもでいることを楽しんでいるような
・・・そんなお話ばかりでした。

私たちセラピストは皆様の思い出のイメージと一緒に旅するように注意深く耳を
傾けます。

・HI様 
     この日はちょうど息子さんが面会にいらしていました。

     母親想いの立派な息子さんを育てられ、妻として母として充分お勤めを
     果たして来られたHI様
     
     ふるさとの思い出を聞かれて

     「うまれは東北のほう、両親は自分の事をとても大事に大事に育ててくれた」

      と語ったHI様。”娘”に戻った一瞬でした。

     作品はご両親から感じた慈しみと愛情を受けて大きく開いたお花。

     そこに笑顔が見えるのは私だけでしょうか。
     20140524_AH様


・HA様
    「お母さんがいろいろな端切れを使ってお手玉を作ってくれた」
    
    と話して下さったのは御年102歳のHA様。95年以上?!前の思い出が
    鮮やかによみがえってくるようです。

     「お手玉に入れるアズキはね普通の小豆じゃないの。くずれアズキという
      のを使うのよ」

    とまるでついこの間の事のようにお話して下さいます。
    
    さらに

     「商いをしている家を手伝うために私は商業高校に行ったの。これはその時
      に来ていた矢絣の着物」

    ”はいからさんが通る”を思わせるような柄はHA様が女学生の頃に流行った柄
    だったのかもしれません。

    お話を伺いながら、さっそうと高校に通うHA様の隣を歩いているような、そんな
    気持ちになります。
    
    作品上部はふるさとの空だそうです。
    
    見ている私の心の中にも青い空が広がります。
   20140524_OH様


・I様
    普段、お休みがちで久しぶりにご参加下さったI様
    ご参加されている時のI様のイメージはとても鮮やかです。
    (お休みがちと思えません!)

    「庭に池があったの。 そこには金魚がいて、この黒いのはお父さん金魚。」

    「縁日では皆浴衣をきてそぞろ歩いたものよ」

    遠くにおいてあった淡いピンク色の和紙を指して

    「あれを取ってちょうだい。そしてここに貼って。庭には桜の木があったの。
     これはその桜」

    I様が少女だった頃、いつも見慣れた風景だったのでしょうか。

    特別では無い、日常のなにげない風景がふっと甦ること、ありますよね。

    意外とそれが自分にとって大切なもの、だったりするのかもしれません。

    そして作品右寄り中央に○がいくつかあるのにお気づきでしょうか。

    これは金魚のあぶく! 
    まっすぐではなく右に左に揺れながら立ち上るのがポイントとのこと。

    I様の鮮やかなイメージにはいつも脱帽です。
    20140524_IF様

------------------------------------------------------------------
私たちが皆様とご一緒する時間は月に一回、本当に限られています。
でもその中でお一人お一人の気持ちに寄り添い、その方のイメージと一緒に旅したり
イメージの実現をお手伝いします。
結果として作品が生まれますが、そのプロセスも含めてシニアの皆さまにとってみれ
ば日常をちょっと離れた体験で、その事が皆様の五感や脳に刺激を与えているので
はないか・・・と感じます。

もちろんできればもっと機会を増やして皆様の五感や脳への刺激を増やして差し上げ
たい・・・

しかし、今はこの場をいただけることに感謝しながら、私たちセラピストは毎回全力で
関わっています。

・・・ワークの時間はたったの50分程度ですが、プログラム作りも含めて準備には何
十倍もの時間を費やし、当日もワーク時間と同じかそれを超える位、振り返りを行い、
次はこんなところをもっと良くしたい、とかこんなことしてみたい、、など話し合います。

こんなふうに全力投球したあとの私たちは燃え尽きてもぬけの殻のよう(笑)
なぜか皆、甘いものが欲しくなって、ドーナツなどぱくついて、「今日は○○さんがね~」
「■■さんがこんなことお話してくれた~」などと話しているうちにまた元気になるのでした

------------------------------------------------------------------
さて今回もシニア向けのアートセラピーについて、実際の現場で体感していることをお伝え
してまいりました。

その1 
その2 

その3の今回は

>・(普段接しない)他者とのかかわり、ふれあいがあること

月に1回のかかわりですが、普段の生活と異なる問いかけがあったり、ふれあいがあること、
普段しない動き(アートを作るなど)があることはシニアの皆さまの五感(味覚は無いので
正確には四つの感覚ですが。。。)に何かしらの働きかけができているように感じます。

今回、シニアの皆さまがこれほどまではっきりと様々なご自身の体験や思い出を
語って下さったことに実は私自身とても驚きました。

皆さまの思い描く力は予想をはるかに超えて鮮やかで生き生きとしています。

そのことを一緒に感じとれたことがとても嬉しい体験でした。

 ※ブログでお伝えするテーマはひとつに絞っていますが、実際のクラスでは1~3が
  ほぼ毎回起こっているような状態です。

☆ Life with Art ☆






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